あっと、共有方法の問題は「一件落着」となりましたが、忘れていた事が一つ。

「昨日、残業して修正した数値が元にもどってる!?」

の件ですが、共有フォルダにファイルを置くと、同じファイルを参照するので、誤った値を上書きされたり、削除されてしまったりという事が少なからず起こります。

その場合、事例1-2:社内でファイル共有をしたいでご紹介したLinuxのファイルサーバーを用いると、「シャドウコピー」という機能を追加する事ができます。

シャドウコピーは、一定の時間毎にバックアップコマンドを作動させて、共有フォルダのファイルを別の場所に保存しておく機能です。
バックアップのプログラムは、Linuxでしたらこちらのサイト様を参考に

というバックアッププログラムを動かします。

例えば、御社が9:00~17:00の勤務時間の会社で、お昼休みが12時からだとしますと、、8時と12時に作動するように設定しておけば、万一、誰かが誤った値を上書きしてしまったり、削除してはいけないファイルを削除してしまったとしても、午前中なら朝8時、午後でしたら12時点のファイルに戻す事が可能になり、被害が最小限で済みます。
保存期間は2週間くらいにしておくと、万一発見が遅れて翌週になってから気がついても、元に戻す事ができます。
もちろん、大容量のハードディスクなら一ヶ月とったりする事も可能です。

ただ、バックアップされたフォルダを探し回るのは大変ですので、windows側からも簡単に戻せるようにしておきましょう。

事例1-2:社内でファイル共有をしたいの、sambaの設定に数行追加して

と、#追加の部分を新たに記述し、sambaを再起動すると

のように、Windowsからファイルサーバーの「プロパティ」をクリックして、「以前のバージョン」タブに移動すると、簡単に以前のファイル構成に辿り着く事ができます。

これで、「昨日、残業して修正した数値が元にもどってる!?」と誰かが真っ青になっても、朝以降、誰かが誤って書き換えてしまったファイルを「以前のバージョン」から救出して、被害を最小にする事ができます。

業務のフォルダを特定のグループにしか見えないようにする事を含め、お問い合わせからご相談ください。